ユーロキャリートレードがもたらすユーロ高について

キャリートレードといえば少し前までは円キャリートレードが有名な存在で、円キャリーが世界的に市場を動かしてきたともいえます。これは、何より金利が安かったのが大きな理由ですが、2015年3月以降ECBがQEを実施してからユーロ圏ではマイナス金利の国も多く登場するようになり資金調達はまずユーロで行ってそこから投資をする投資・登記筋が非常に多くなったのです。

円キャリーからユーロキャリートレードが主流の世の中になってきているわけです。

しかりこれがリスクオフになるとこれまでにない不思議な動きをするようになっているのです。つまりキャリートレードの反対売買が一定の相場状況では示現するようになってきているのです。

株安、リスクオフではユーロ買いが鮮明に

2015年8月24日株の暴落とともにドル円も下落し、クロス円も総じて円高にシフトしたことは記憶に新しい状況ですが、このときに1.17レベルまで飛び上がることとなったのがユーロドルでした。ここまで上昇するのかと思うほどの値上がりでしたが、これを作り出したのがユーロのキャリートレードの巻き戻しという状況です。

つまりユーロで資金調達をして投資していたものを解除する場合にはユーロを買い戻す行動にでるため、ユーロ高が示現することになるのです。これまでの動きからするとかなり珍しい状況ですが、マイナス金利がもたらす状況としてはかなり注目されるものといえるのです。

今後もこの動きは随所に波及することに

こうした動きは米国の利上げ以降にも頻繁に現れることになりそうです。まずドル高ではストレートにユーロドルは下落することとなることが予想されますが、株安でリスクオフになるとユーロが買い戻される局面も顕著になり、それなりの動きが継続しそうな気配となっています。

ユーロは本来ドルに対してはパリティにまで落ち込むのではないかと見られてきましたが、1.05以下にはならず、高値も限定的ではありますが、戻りをそれなりに試す局面も出てきそうで、一方的に下落と考えるのはまだ気がはやそうです。

全通貨の24%を誇るユーロドルは他の通貨にも大きな影響を与える存在。

ユーロドルはとにかく全通貨の24%を担う通貨取引ボリュームを誇っており、ユーロの動きは少なからず市場に影響をあたえることになるのは間違いありません。利上げでドルが上昇すれば当然ユーロドルは下落することが予想されますが、そのままドル高が続くことになるのかどうかは実際に利上げを行ってみないとなんともいえない部分が出始めてきています。

特に重視したいのが利上げ以降の株価の動きであり、株価が想像以上に下落する局面が明確になればユーロドルも当初の動きとは逆さまに動き始めることも考えておく必要がありそうです。

中国の経済危機問題以降、ユーロも独特の動きをするようになっていますので、一方向に動くことだけを想定しすぎてしまいますと全く異なる結果に直面することもありそうです。そういう意味ではあらゆる可能性をシュミレーションして、自分の想定した動きではなくなってもひっくりかえして取引していくといった割り切りと冷静さがこの秋にはもとめられそうです。

それぐらい米国の利上げに関係する相場の動きはこれまでにはなかったことも示現させる可能性があるのです。単なる利上げと考えずに相場の動きの変化をしっかりと捉えて、逆張りよりも順張りでついてく心がけが必要になります。そのぐらい今回行われようとしている米国の利上げは市場に影響を及ぼすことになるのです。

現状ではオシレーター系のチャートもほとんどワークしにくくなっていますので、もっとも頼りになるのはプライスアクショントレードということになりそうです。間違った方向に売買したと思ったら潔く反対売買を行う臨機応変さがもとめられる秋の市場です。

参考サイト:ユーロキャリートレードとは何ですか?=為替王

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