米国債のイールドとボラティリティの関係

最近とくにドル円のボラティリティが下がっているのが顕著になっていますが、実はこのボラティリティと米国債のイールドとの関係を調べてみるとある関係性があることがわかってくるのです。

イールド

ここ20年近くの米国債とFXのボラティリティの変化を示すグラフを見てみますと、明らかに米国債のイールドが下がればボラティリティも下がっているのです。これはかなり明白な関係で、この政策金利が上昇していかない限りは当面ドル円のボラティリティにも変化が出ないことを示唆しています。

8月21日からは例年恒例の米国ジャクソンホールのシンポジウムでFedの向こう1年程度の金利政策に関するロードマップが示されます。昨年はバーナンキがへそを曲げて基調講演をしませんでしたが、新任のイエレン女史はお得意の労働問題からこうしたイールドに関する見通しの詳細を語るかどうかが注目されてくることになります。

ただし、Fedはすでに400兆円もの資産を買い入れによって保有しており、このバランスシートの縮小に手をつけられない限り金利上昇にはこぎつけられないのではないかという見方もかなり強まっています。

実際このタイミングで2015年以降の金利の件について触れられなければまた横着相場が続くことにもなりかねませんが、どのような示唆がでるかによっては為替も大きく動くことが予想されるため、当面注目されるイベントとなっています。

毎年このジャクソンホールを皮切りにして為替の動きに変化が見られることが多いのも事実であり、無視できないイベントであることは間違いない状況です。市場は金利上昇通貨と、準利上げ見込み通貨、そして金利引き下げ通貨の二つのグループにはっきりと分かれ始めており、さらなる通貨安戦争も引き起こされようとしている状況にあります。

直近のECB理事会後の記者会見でもドラギ総裁がユーロは明らかにドルとは違う状況にあるとして、ユーロ安を牽引するような発言をしています。一方ドルも金利低下を継続させることで一定のドル安を継続させることにより、経済を安定化させようとする目論見が垣間見られています。日本は未曾有の貿易赤字をバックに円安は必然的に進む傾向にあり、デフレ脱却のためにもこの状況を継続させたいという思惑が続いている状況にあります。

こうした各国の通貨当局の思惑にあわせてどのように通貨が市場で動いていくのかがジャクソンホールをきっかけにしてさらに注目されていくことになりそうな状況です。

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