自動売買は顧客を集めないMT4のサービスを終了する業者が出現

自動売買を可能とするシストレのプラットフォームとして話題のメタクオーツ社のシェアウエアであるMT4ですが、ここ1~2年でローンチさせたにもかかわらず、既にサービスを終了させるFX業者が複数登場して話題となっています。

さっさとMT4を見限ったマネックス証券

マネックス証券はMT4をいち早く導入した国内におけるMT4先行企業でしたが、この2014年9月でサービスを終了し、とりあえず自社開発のマネックスプレミアムへと顧客を誘導することとなり、シストレからは一旦距離を置く形となっています。同社の発表では、今後あらたに海外の別のプラットフォームの導入も検討されているようですが、とにかく複数あったサービスを一本化してスリムな対応に踏み切ることとなっています。

YJFXも来年3月で終了をアナウンス

YJFXもこの動きに追随するようにMT4のサービスを2015年3月末にて打ち切る旨をつい最近発表しています。理由については一切明かされていませんが、口座は外貨exへと移管されることになるとのアナウンスのみが開示されています。

国内では集客力を発揮できていないMT4

海外では実に店頭FX業者8割が利用するシェアウエアであるMT4ですが、国内ではやはり自動売買のためのプラットフォームという顧客の認識が高く、自動売買のために口座を開設しようとする新規顧客が多かったものと思われますが、実際にこのMT4を利用して自動売買をはじめるためには24時間常時接続を確保できるサーバー環境を外部に借りなくてはならず、このVPSと呼ばれるレンタルサーバーの費用とメンテナンスが利用者負担で加算されることが、実は大きな障害になっているようで、結果として思ったほどの集客力を発揮していないのがサービス終了の大きな理由ではないかと思われます。

ミラートレーダーと比べても顧客がFXをやるためだけなのにサーバーを調達して自分自身で管理するというのは、そもそもの為替の知見とはまったく異なるものですから、想像以上にハードルの高いものとなってしまっていることは間違いない状況です。

また、FX業者自身、MT4のサーバーを維持管理するためにかなりの技術者を必要とすることも負担になっているようで、たとえばアルパリでは全世界でMT4を展開しているものの、そのサポートと開発の技術者は従業員の16%にも上るものとなっているほど、保守を維持に手間のかかる存在であることも伺われる状況です。国内のFX業者は大手でもほぼ40名、少ないところでは20名足らずでまわしているところが殆どで、また構成要員も多くが外務員であってテクノロジーサポートをするスタッフを抱えるところが極めて少ないということもこうした高度なサーバー維持環境との親和性に乏しい企業の実態にそぐわないようにも思われます。

さらに、MT4の場合には、有償にせよ無償にせよEAと呼ばれる戦略をインストールすることが必要となりますが、これをどう顧客が調達するかについては殆どのMT4導入FX業者はなんら情報提供をしていないのが現状であり、事実上プラットフォーム以外はハードの設定環境もソフトの戦略関連サービスも提供していない会社が殆どであることから、よほどのヘビーユーザーでない限り結局利用しないことが明確になってきていることも伺われます。

最近ではIFDOCOをベースにしたループイフダンやトレールにより繰り返し注文などに手を加えた半自動のシストレ風のサービスを提供する業者も増えており、必ずしも自動売買がうまくいっていないことを示唆する状況が続いています。

シストレが勝手に動いて一定の収益をあげてくれるというのは利益を上げられない個人投資家にとっては夢の仕組みに見えますが、実際にやってみようとすると予想外に手間もかかりますし、なにより稼動してみるとドローダウンも激しく、ちっとも儲からないケースが多くなっていることから、一旦ブームが引きつつあることも考えられる状況となっています。

現状でMT4を提供するのは外資系の証券会社主体となっていますが、今後の国内でのこうしたプレーヤーの動きが注目されます。

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